青山学院幼稚園からの「園だより」をお届けします。
3月のおたより
園長より
先日の、4月からの入園者を交えた合同保護者会では、女子短期大学の岸井慶子先生のお話を伺いました。先生は幼稚園の現場の経験も深く、お話は明るく、楽しく、意味深く、とても充実したものでした。私もつい自分の子育てを思い出し、もう一度同じ経験をしたいという気にさせられました。
そのころの私の経験です。私の一番下の子が幼稚園年長のころ、研究でアメリカの田舎町に滞在しました。スーパーにその娘と買い物に行き、手をつないで歩いていたところ、娘は「私、パパのワイフになったみたい。」というのです。おそらく、アメリカの夫婦連れが多い買い物風景のなかで、そんな感想が出たのでしょう。父親としては幸せの瞬間、しかしそれも遠い過去の世界になってしまいました。
2月のおたより
園長より
新しい年を迎えたあの感激からはや一月が過ぎました。俗に、2月は逃げる、3月は去るとか、春の到来が身近に感じられるころとなりました。実際、年長さんは背丈も振る舞いも、もういつでも初等部に通えそうです。
春は花々とともにやってきます。梅の花はつぼみも膨らんで、もう咲き始めたところもあるでしょう。2月は椿、3月の雛祭りは桃の花で迎え、新学期のころは桜の季節になります。幼稚園のお庭の草花も、次々と花を咲かせることでしょう。あわただしい季節の中で、神様が備えて下さった自然の美しさに目を注いで参りましょう。
1月のおたより
園長より
幼稚園のクリスマス礼拝は、年長組のクリスマスページェント。年長組のお父様、お母様はわが子の出番に胸をときめかせたことでしょう。みんな落ち着いて上手にできました。出演者にもドラマがありましたが、ページェント全体が描き出す「救い主」誕生のドラマを心に刻むことにしましょう。
「救い主」の誕生には、野宿して羊の番をしていた羊飼いと東の方からやってきた占星術の博士が登場します。一方は地域の底辺にいた人たち、他方は他国の知識人たちです。「救い主」の誕生は、その地方の華やかな世界からは縁遠い人々とともに、グローバルな視野を持つ人々たちから祝福されたのでした。