青山学院幼稚園からの「園だより」をお届けします。
今月の園だよりから
2026年度
5月のおたより
園長より
いま園庭は、新緑がひときわ美しい季節を迎えています。やわらかな風の中で木々の葉が揺れ、子どもたちは草花や虫に心をとめながら、思い思いに遊んでいます。昨年植えられたブドウや梅、イチジクも、この春の光を受けて小さな実をつけてくれそうです。自然の移ろいを見ていると、命はそれぞれに備えられた時を生きながら育っていくのだということを、改めて感じさせられます。
新年度が始まって一か月が過ぎ、子どもたちはそれぞれに、自分の好きなことや安心できる場所を見つけつつあります。その一方で、5月は疲れも出やすい時期です。連休明けに朝の支度が進まなかったり、登園の際に甘えが強くなったりすることもあります。けれどもそれは、後戻りではなく、緊張が少しほぐれ、安心して気持ちを表せるようになってきた姿でもあります。
新しい環境に慣れるにしたがって、子どもたちの遊びも少しずつ深まっていきます。気に入った遊びを繰り返したり、友だちと一緒に遊ぶことを喜んだり、ときには思いがぶつかることもあります。そのような経験を通して、子どもたちは自分の思いを持ち、相手に出会い、少しずつ関わり方を学んでいきます。遊びは、ただ楽しいだけではなく、子どもが育っていく大切な学びです。
子どもの育ちにも、それぞれの時があります。大切なのは、ほかの子と比べることではなく、その子自身の歩みを見つめることです。神さまから託された一人ひとりの命が、それぞれに与えられた時を生きながら、健やかに育っていくことを願っています。
「天の下では、すべてに時機があり すべての出来事に時がある。」 (コヘレトの言葉3章1節)
4月のおたより
園長より
春のやわらかな光の中、木々の若葉が芽吹き、幼稚園にも新しい年度の歩みが始まりました。ご入園、ご進級おめでとうございます。子どもたちの明るい声が園舎に響くこの季節を、心からうれしく思います。
新しい環境に入った4月は、子どもたちにとって期待に満ちたときであると同時に、少し緊張するときでもあります。けれども、子どもたちは遊びの中で少しずつ安心する場所を見つけ、先生や友だちと出会いながら、自分の居場所を広げていきます。その歩みはゆっくりに見えることがあっても、一人ひとりの中に確かに育っていく大切な成長のときです。
子どもの育ちは、それぞれに違います。すぐに新しい生活になじむ子もいれば、時間をかけて心を開いていく子もいます。けれども、その違いもまた、優劣ではありません。その子らしさのあらわれです。私たちは、一人ひとりが神さまに愛され、かけがえのない存在として生かされていることを心に刻みながら、祈りつつ歩みを支えてまいります。
ご家庭でも、お子さまの小さな一歩を共に喜び、温かく見守っていただけましたら幸いです。今年度も、保護者の皆さまと心を合わせ、子どもたちの健やかな成長のために歩んでまいりたいと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
「子どもたちをそのままにしておきなさい。私のところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」(マタイによる福音書19章14節)
